2階トイレの排水の音と流れ(何度か、あふれている)が、気になるとの事で連絡を貰いました。
家に伺いお話しの中で何故、設計事務所に依頼されたか聞いてみたところ、水道屋さんや水道のメンテナンス会社に何度か見て貰っても、明快な返事は無く何も改善されないので、第三者に依頼し根本的原因を究明したいということでした。
予備調査・見積調整・契約後、約一週間の予定で工事が始まりました。
まずは、天井を剥がしてみると排水管が、根太(床を支える大事な部材)を貫通しています。
その上、吊り金物にて管は支持せず、天井の下地材に乗っけて支えています。これでは、排水の落ちる音と衝撃が下地材を伝わり天井内に音が反響増幅されます。
原因は、わかりました。
そこで改善策として、排水管を遮音タイプに交換し排水ルートを短くします。
※遮音管ジョイント部材(管の周りに遮音材が巻いてあります。
下図のように排水ルートが短くなった分、流れがスムースになります。
また、天井下地に緩衝していた排水管もを取り除き、吊り金物を取付ける事により衝撃による音は無くなります。勿論、排水管が貫通していた根太は取り除き、排水管と接触しない様に根太補強材を取付け床を支える様にしています。
念には念を入れて、排水管と天井材の間には断熱材を充填しています。
施工後、「音なくなりました。これで来客時、安心です。」の言葉をかけられ、ホッと胸をなでおろしています。キッチン・UBやトイレ廻りのリフォーム等も計画・施工しております。例えば、ビニールクロスを和紙等に変えたいが・フローリングを無垢に変えたいが出来る?等など、まずはご相談ください。私達なりのご提案が出来るとおもいます。