「左官の壁かぁ！負けちゃうよな。」張り上げた天井を見上げ缶コーヒー片手にポツリ一言。僕が否定すると、「イヤ。どうしても、所詮は和紙。向こうは塗りで、厚みというか。重さで消されちゃう」と言うのです。職人さんは、肌で感じています。私も、日頃から思っている事をずばり言われ感心しました。

ユズリハを沢山使う玄関の松飾です。ウラジロは使っていませんでした。

「釘 打って良いんだよね。家は自分で作っていくものと。実感してきた。」とても、嬉しい一言です。家づくりで我々は、7～8割しかお手伝い出来ません。残りは、住み手が自分に合わせカスタマイズし、生活という息吹を染み込ませ育てていきます。そんな家に訪問した時、設計者冥利につきます。武蔵関公園の家は、いつも「ほっこり」した気持にさせてくれます。ありがとう

このままの感じで完成形にもっていけないものか・・・。見るたびに考えています。

現場それぞれで、資材や道具の仮置き場の細工にいつも感心させられます。それらを見るのも現場訪れる時の楽しみでもあります。ちなみに、ここは「ＷＩＣ」になります。道具を収納に一番相応しい場所です。もしかして、大工さん其処まで考えてここに仮設の棚を作った？