杉並K計画

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杉並K計画

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住宅密集地に計画したテラスハウス形式の賃貸併用住宅です。「殺風景な住宅街にランドマークとなる緑を植込む事」と「それぞれが独立した戸建感の保てる事」をテーマにしています。
三方を敷地境界ギリギリいっぱいに隣家が建っている状況から、「視線の抜け」をつくる事で、住宅密集地によくある「閉塞感」を解消しようと考えました。何故なら住居を賃貸する人は必ず現地を訪れます。その時の第一印象は部屋内部ではなく、廻りの住環境の与える影響が大きいと考えたからです。
そこで、奥行き(水平)の視線を意識させる為に、アプローチを南側に設けました。さらに白いタイルを敷込むことにより広さと明るさを、そして境界塀を木製の横ルーバーのデザインにする事により奥行きを感じさせるように考えました。
上方向(垂直)の視線の抜けを意識してもらえるように建物の壁を「斜め」に倒し空を広く見せる工夫もしています。また、敷地奥のケヤキの樹頭まで見えるように建物を配置したのも、空への視線を意識させる為です。
各住戸の独立性を保てるように、賃貸部居住者は敷地南側のアプローチを通って各住宅の玄関へ。オーナー住宅の玄関は、敷地北側の道路から直接入るように配置しています。敷地全体の色彩計画により通りかかった人の目に植栽やアプローチ奥のケヤキの緑は外壁やアプローチタイルの白い色との対比で一層印象づけられる事と思います。

右手に見えるキッチン
どの部屋に行くにもこの前を通ります
言わばこの家の司令塔の部分です。

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TV台を兼ねた壁面収納家具を見る
煩雑になる細々としたものや本も納めている
右手サッシはウッドデッキテラスへと続いている

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2階ホールより階段を見る
外壁と同じく、室内壁も斜めに倒して空間に変化をつけている

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半階うえのテラスは布団干し用。
階段踊り場より出る事が出来る。
リビングとつながりをもたせて、バーベキューを楽しむ事ができるように計画しました。

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敷地全体の広がりと各住宅への十分な日照の確保するために、広いアプローチを設けました。

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用途 賃貸併用住宅
(住居+2所帯アパート)
家族構成 2人(30代夫婦)
所在地 東京都杉並区
用途地域 第1種中高層住居専用地域・準防火地域(新たな防火規制の区域)
構造 木造(金物工法)・地上2階建
敷地面積 216.69㎡/65.5坪
建築面積 110.00㎡/33.2坪
法延床面積 196.45㎡/59.4坪

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